虚無脱出

虚無を脱出している途中

口から言葉が出なくなったときは

この経験をしたことがある人がどのくらいいるかは分かりませんが、僕は俗にいううつ病(的なもの)になったときは、人と話してるときに言葉がほとんど出てこなくなってしまった時期があります。

口から言葉が出てこないというのは単にそれだけでなく思考もままならない状態におそらくなっているのだと思います。事実僕はそうでした。ディスカッション形式の授業で発言を求められても言葉につまり「うん..」「まあ..」など相槌のような単語しか出てこなくなり、なぜ自分は母語すらまともに話せない人間になってしまったのだろうと自己嫌悪に陥りました。改善しようとして話す機会を持とうとすればするほど自己嫌悪のスパイラルにはまっていったのです。

うまく話せなくて自己嫌悪になってしまうのが嫌だったのでしばらくは人と話さずベッドの上で1日を過ごす日を設けて心を休めていました。もちろん一定期間ずっと寝ていたわけではなく、ご飯を食べられるほど元気になったときには外に出かけて気分転換をしていました。

ですがまだ言語能力は回復しておらず、そのときのリハビリとして、本当に仲の良い友人(気を使って話す必要のない)とだけ語らったりご飯を食べに行きました。言葉が出てこなかった僕も友人となら話すことがあり、しゃべるのに苦労はしませんでした。

ストレスがない程度に話す機会を設けることでだんだんと言語能力が回復していったように思います。(今現在もその途中ですが)

これは虚無になったときに限らないと思いますが僕の経験上言語能力は人と話せば話すほど向上する一方、話さなければ衰えていく一方でしかなく、本を読んだりテレビを見たりしてインプットをすれば上がるというものでもないのです。

だから、話す力をこれ以上衰えさせないためには話すしかないんです。
本格的な虚無に陥って言葉がほとんど出なくなってから、仲の良い友人と話すことで自分意外と話せるじゃん!と少しずつ自信がつき、単発派遣のバイトを初めて他のバイトスタッフとコミュニケーションを取るように努力し、好きなものをトピックにツイキャスをして自分一人でも語れるように努めて何とか人並みに戻れた気がします。

そもそも仲の良い友達いないんだけど、という人もしくはツイキャスなどのようにSNSで発信するのが嫌だという人は、街の銭湯に行ってお年寄りと語らってみてはいかがでしょう。案外話しやすく向こうもコミュニケーションを楽しんでくれるので良い処方箋になると思いますよ。

では、今日はこの辺で。